8. 太陽と芝生とマタタビ |
タマの世界征服 |
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8. 太陽と芝生とマタタビ
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タマは毎日の集会を楽しみにしている。特に天気のいい日は最高だ。暖かくなるともっといい。芝生の上でのゴロゴロはやめられない。今日も桜第六東の猫仲間とゴロゴロしていた。 「きもちいいにゃ~」 タマがシロちゃんに言った。 「タマちゃん、この場所は一番いい場所なのよ。朝日はあたるし、草木に囲まれて人の目につきにくいしね。」 「僕のおじいちゃんの時代にこの場所を勝ちとってくれたおかげだよ。」 リーダーのレオンが自慢げに言った。 「おじいさんはすごかったんだね~桜第六東のヒーローだね!」 そう言ながらタマは考えた。覆面ライダーは人間のヒーロー、レオンのおじいいちゃんのタイガーは猫のヒーロー。どっちが強いんだろうと… 「ここがいいのは、すぐそこにマタタビの木もあるからよ。とてもいい気分になるわ~」 シロちゃんは落ちてる小枝に身体をすりつけている。 「マタタビと言えば、タエちゃんがたまにくれる粉と同じ香がするね。」 タマが言うと、シロちゃんが、 「そうね、遊びに行った時に私ももらったわね。」 「あの粉はこの木なんだよ!」 レオンが言った。太陽と芝生とマタタビに酔いしれる猫達だった。
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